写経の道具

 写経に必要な物は、筆と紙とお手本があれば結構です。
 お申し込み頂いた方には、詳しい写経の仕方が書かれた案内・お手本となるお経本の写し・半紙数枚をお送りいたします。


お手本(お経本)
 お申し込み頂いた方には、お手本となるお経本の写しをお送りします。または、市販されている「妙法蓮華経」というお経本をお求め下さい。ワードプロセッサーの様な字ではなく、筆で書いたような書体のお経本の方がよいです。
 写経する部分は、方便品第二と呼ばれるお経文の「爾時世尊〜如是本末究竟等」という部分か、壽量品第十六の最後の部分「自我得仏来〜速成就仏身」という所を写経して下さい。


 まずは、筆ペンでかまいません。慣れてきた方は、ぜひ小筆と硯を使ってください。墨汁でもいいですが、写経を始める前に心を落ち着かせるためにも、自分で墨をすって心をこめましょう。

半紙
 手軽に手に入る市販されているものでかまいません。お申し込み頂いた方には、半紙を数枚お送りいたします。もし、自信のない方、少し練習したい方は、ご自身で市販の半紙を購入して、練習用に充ててください。


 写経用の経机も市販されておりますが、ご家庭にある、普通の机でかまいません。できれば、正座して写経ができる机が望ましいです。

文鎮
 文鎮があった方がいいでしょう。紙質によっては、2、3カ所押さえた方が書きやすいこともあります。文鎮でなくとも、書くのに邪魔にならない大きさの物なら何でもかまいません。

下敷き
 机を汚す事もあるので、下敷きがあった方がいいでしょう。無くてもくてもかまいません。机が汚れる場合は、チラシを2,3枚敷くだけでもいいでしょう。



写経の仕方

1.半紙の使い方
 上下左右にそれぞれ2.3cmずつ余白をとります。お経文は、縦書きで、一行が十七文字か十六文字、二十文字と、そのお経文によって文字数が決められています。お経本のとおりに字数を合わせて書いてください。文字の大きさや行数に決まりはありませんが、半紙でしたら、一行の幅は2cm程度、十五行程度で書いてください。
 1行目は空けて、二行目から書き始めます。普通の半紙には、行を区切る線が印刷されていないので、エンピツで薄く行を書くとよいでしょう。写経が終わったら、消しゴムで消してください。半紙は破れやすいので、消すときには注意してください。

2.書き始め
 まずは、お手本をまねして、お手本のとおりに書くだけで結構です。字のきれいきたないを気にすることはありません。慣れない人は、お手本を下に敷いて、お手本をなぞって書くといいでしょう。
 その時に、ただお経を書き写すのではなく、お経を書き写す時の心構えが大切です。何のために写経をするのか、目的をもって写経をしてください。そして、写経をした最後の行に、その願い事を、願文として書きます。写経をした功徳、この努力、この思いを何かに捧げたい、その旨を書きます。「職場でつつが無くすごせますように」「恋人が出来ますように」といった具合です。書く前に、決めておきましょう。
 1日で書ききる必要はありません。何日かに分けて書いても、1日数行ずつ書いてもかまいません。集中して、心を込めて書くことを心に留めておいてください。

3.書き終わり
 お経文を最後まで書き終わったら、一行分空け、願文を書きます。願文を書いたら、その次の行に、書き上げた年月日と名前を書いて、写経は終わります。願文と年月日は、お経よりも5cm程下げて、少し小さい文字で書きます。
 願文の書き方は、
 「人付き合いがうまくいきますように」
 「(株)○○商事 商売繁盛しますように」
 「為 ○○家先祖代々の霊位追善供養」
等です。具体的には、
「〜〜〜〜 〜〜〜〜 お経終わり
 (1行空ける)
       世界が平和になりますように
       平成○○年 ○月 ○日   △山 □朗」
 といった具合に書きます。

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